第9回 みんなのアート基礎講座を終えて

本日の午後、第9回みんなのアート基礎講座を開講しました。

参加者のみなさん、年末のお忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。

いよいよ今年もあと一週間を残すのみとなり、これから大掃除や新年に向けての準備で慌ただしい頃だと思います。

そんな中、今回は単色摺りの木版画を通して、手づくり年賀状を制作していただきました。版画の世界を存分に楽しんでいただけたでしょうか?


みなさんのベストな年賀状一枚と一緒に記念撮影。

今回はいつも行っているスライドレクチャーを省き、サンプルを使って木版画制作の行程(下書き・彫り・摺り・仕上げ)を説明した後、各参加者の皆さんに準備していただいた年賀状の資料をもとに順次、制作していただきました。

ご用意していただいたデザイン資料から、干支の鳥(鷹や鶏、フクロウなど)をモチーフにしたもの、干支文字や賀詞と鳥を合わせた象形文字?など、まさに十人十色に描かれていました。

摺りの際、コチラの不備で茶色のインクが使用できず、黒と朱色のみの単色摺りとなりましたが、木版画独自の彫跡や絵柄と文字を組み合わせた画面構成など、とても豊かに表現されており、心のこもった年賀状が出来たのではないかと思います。

是非、今回制作された年賀状を友人、知人、親戚の方々へ送ってみて下さい。きっと喜んでくれるはずです!




鷹がモチーフ。
黒と白のコントラストがCoolな年賀状です!

コチラは「酉」の文字と鶏が合わさったデザイン。
台湾留学生の方の作品ですが、日本語の文字もとても上手です!

百円ショップでも売られている滑り止めマットを敷き
彫刻刀でサクサクと彫っていきます。

この一枚の版木の中に、彫刻刀の種類を意識した様々な表情の彫りがバランスよく描かれています。


摺りの風景
練習用紙で試し摺りを行い、インクののりや摺り具合の絶妙な感覚をつかんだ後、いざ本番の年賀状へ。


このような手づくり年賀状をいただいたら、新年早々ハッピーな気持ちになってしまいそうです!


お子さんとお母さんの合作。
とてもきれいな黒の色味が出ています!
こんなかわいい年賀状もついつい欲しくなってしまいます。


個人的にとても欲しくなる年賀状のデザイン!
背景のダイナミックな彫跡が中央に配置された鳥と調和して、全くうるさく感じません。
Q. この中にある英語の文字が書かれていますが、皆さんは見つけられますか?


コチラは幼児用の紙版画です。
幼稚園へ通うお子さんと、私と、参加者の男の子との三者協同作品(汗)

台湾からの留学生ペア
台湾の文化を感じる絵柄に仕上がっています!




さて、次回のアート基礎講座は2016年度の最後の講座です。

第10回 みんなのアート基礎講座
「仮称:見て、触って、感じて、描く〜オブザベーションドローイングの極意!」
アートの基礎の中の基礎である「描くこと(ドローイング)」に焦点を当て、モチーフ(自然のものを予定)をよーく観察して、見て、触って、感じて、鉛筆で画用紙に描いていきます。
※ observation drawing(直訳すると、観察ドローイング)
日時: 2017年1月29日(日)13:30〜16:00
場所:県南生涯学習センター・創作室
参加費:500円

詳細については追ってご連絡します。


次回も是非、ご期待下さい!

尚、2017年度のアート基礎講座は、3月から12月まで各月末1回(全10回)開講を予定しています。
ですので2017年2月はお休みとさせていただきます。




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