第8回「みんなのアート基礎講座」を終えて

本日の午後、第8回「みんなのアート基礎講座」を開講しました!

参加者の皆さん、台風22号が近づいている悪天候の中、お越しいただき本当にありがとうございました。

何とか最後まで皆さんと一緒に、楽しい芸術の起源を巡る旅に出発し、無事に帰ってくることができましたね。

短い時間ではありましたが、先史時代の洞窟壁画の魅力を存分に味わっていただけたでしょうか?


参加者の皆さんと一緒に!



10月下旬の今は「芸術の秋」の真っ只中ということもあり、また個人的にとても暖めてきたテーマでもある私たちの「芸術の起源」について、クレヨンによる「線刻画」を通して、今から約2万年前のクロマニョン人たちが描いた洞窟壁画を追体験していただきました。

先ず初めにラスコー洞窟について、スライド・レクチャーを通してその概要を「5W1H(When, Where, Who, What, How, Why: いつ?どこで?誰が?何を?どのように?なぜ?)」の伝達方法で順に解説し、その後クレヨンによる制作方法を様々な線刻道具(竹串・木串・石・枝など)を用いて実演してから、参加者の皆さんに自分の好きな動物を思い思いに描いていただきました!


八つ切り画用紙に黒以外のクレヨンで
画用紙の白が残らないように塗った後
その上から黒のクレヨンで画面全体を塗りつぶしていきます。

実はこれ、かなり力のいる作業で参加者の方から悲鳴の声?が聞こえてきました。
「明日、腕が筋肉痛で上がらないわ(笑)」

黒で塗りつぶした後、動物の画集や写真を見ながら描いていきます!
コチラはキリンを描いていますね。

それからサバンナの空や草原や太陽を

様々な道具を駆使して豊かな線刻の表情が表現されています!


次々と皆さんの芸術の起源の旅記録が表現豊かに描かれていきました!

コチラは各動物の輪郭外に不思議な模様が描かれ
まさに生き物の力強い生命観が表現されています!
ちなみにラスコー洞窟には600頭もの動物以外に、400もの記号が残されていました。

2万年前の風景のようです。
月と星空の下、炎の周りに動物たちが集まってきています!
下地の暖色(赤や黄色)と寒色(緑や青色)のコントラストが見事に生かされています。


今回、私が皆さんとの旅を通してとても感じたことは、「線を刻む」と一言でいっても、皆さん一人ひとりの芸術の起源から感じたことや異なる思いが、その一本一本の線に込められ、個性豊かな作品が出来上がったのではないでしょうか?

やさしい線や繊細な線、大胆で力強い線もあれば音楽が聞こえてきそうな線など、また本物のラスコー洞窟の線刻画と見間違うほどの線などなど。。。

やっぱりアートっていいですよね?!

まさにラスコーの洞窟壁画を連想する線刻画の完成です!



最後に余談ですが、、、

今回ラスコーの洞窟壁画をリサーチ中にものすご~いサイトを偶然にも発見してしまいました!!!

実は本物のラスコー洞窟は今現在一般公開されていません。その理由は過去の一般公開の際に、私たちの口から吐く二酸化炭素などが洞窟壁画に直接ダメージを与えてしまったためです。(もしご興味のある方は下の参考資料本「芸術の起源を探る」をご参照ください)

つまり、洞窟の中を実際に生で鑑賞することはできないのですが、それが違う形で実現されています!!!

もしよろしかったら以下のサイトをご覧になってください!このサイトを開くと、画面下に小さい動画面がありますので、そこをクリックすると・・・・・・・・もう言葉は要りません。

今宵は、秋の夜長をじっくりとお楽しみください!(本当に驚愕です)

 




【本日のタイムテーブル】

13:30~13:40 ご挨拶+自己紹介タイム

13:40~13:55 スライド・レクチャー「ラスコー洞窟壁画」

13:55~14:05 制作内容の説明と実演

14:05~15:30 線刻画の制作(間に15分休憩あり)

15:30~15:55 作品の発表と振り返り

15:55~16:05 旅の記念撮影と後片付け



【参考資料】
「芸術の起源を探る」 横山祐之著 朝日選書441
「世界遺産 ラスコー展」 編集:国立科学博物館・毎日新聞・TBSテレビ



次回のお知らせです。

「ピカソな私」
11月26日(日)13:30~16:00
県南生涯学習センター・創作室

20世紀最大の画家と称される「パブロ・ピカソ」が生み出した「キュビズム」に焦点を当てて、ピカソ風のお面づくりを行います。

詳細については追ってホームページ及びFacebokにてご連絡いたします。
尚、参加募集は11月1日(水)より開始いたします!

それではまたお会いしましょう!



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